
タロットカード「The High Priestess(女教皇)」の意味
2.High Priestess(女教皇)
タロットカードの「The High Priestess」は女教皇(じょきょうこう)や女司祭長(おんなしさいちょう)と呼ばれます。
しかし、現実のカトリック教会には女性の教皇は存在しません。このカードは伝説上の女教皇ヨハンナをモデルにしていると言われています。
ヴェールをかぶり神秘的なオーラをまとった現実には存在しない女性。女教皇は霊的・精神的な女性性を象徴しています。
女教皇のカードには「2」をキーワードとしたモチーフが多数描かれているのが特徴です。
青と白の衣装
青は知性を表し、白は純潔(処女性)を表す色です。女性の凛とした表情からも、聡明で高貴なオーラを感じます。
黒と白の2本の柱
黒い柱に描かれた「B」はボアズ (Boaz)、白い柱に描かれた「J」はヤヒン (Jachin)の頭文字で、エルサレム神殿に実在した青銅の円柱がモデルとなっています。
黒いBoazは闇、白いJachinは光を意味し、神によって与えられる試練と愛を象徴しています。
タペストリーのシュロとザクロ
タペストリーに描かれたシュロは男性性、ザクロは女性性のシンボルです。
これは2極のバランスを象徴するものですが、女教皇の純潔なイメージにはそぐわない感じもしますね。
足元の三日月は変化を象徴するモチーフです。タペストリーで隠された背後には、どんな世界が広がっているのでしょうか。
「TORA」と描かれた巻物
女教皇がもっている巻物には「TORA(トーラ)」と描かれています。トーラとは旧約聖書の律法の書のことで、知性や学びを暗示しています。
「女教皇」の数字:No.2
女教皇のナンバー「2」は、受容やバランス・調整などの女性性を表す数字です。
男と女、陰と陽、静と動など、2つの概念は真反対の意味を持ちます。2極のちがいを受け入れ、バランスを保つことが大切です。
「女教皇」の正位置と逆位置の意味
正位置
直感力や洞察力が優れており、バランスのとれた自分らしい生き方ができます。落ち着いた聡明な態度で、愛と知性を活かしましょう。
逆位置
精神的に不安定であり、愛と知性のバランスがとれなくなっています。あなたは愛をもっています。知性にふりまわされてはいけません。