スーパーバイザーの必要性
スーパーバイザーとは
セラピストにはスーパーバイザーが必要です。スーパーバイザーとは簡単に説明すると、セラピストとしての自分が悩んだときに助けてもらったり、自分の力量では対応できないクライエントを紹介する先となる、先生や先輩セラピストです。
セラピーやカウンセリングの場には多くの悩みが持ち込まれるため、セラピストは多くの悩みを抱えてしまいがちです。それを客観的な立場からアドバイスしたり、手助けしたりするのがスーパーバイザーの役割です。新米セラピストにはもちろん、セラピストとして活動していくためには生涯必要な存在です。
スーパーバイザーの不在
正式な心理療法家やカウンセラーの養成期間では必須の存在とされるスーパーバイザーですが、セラピストの養成スクールでは存在しないことがあるのです。セラピー業界に限りません。医者でも弁護士でも、最低限一人立ちするまでは、先生や先輩について技術を学んだり、相談にのってもらいながら経験を積んでいくのが普通です。
セラピストは独立して一人で仕事をすることが多い仕事です。このとき一人で悩みを抱えながらも誰にも相談できないままに、人の体や心を扱っていくのはとても危険なことです。通常ならセラピストを養成した機関が、開業後も責任をもってフォローしてほしいところです。
しかし、セラピスト養成スクールの場合、卒業後のフォローまではしてくれないところがあります。卒業したら「ハイさようなら」というケースが少なくないのです。そんなことでは不安で、セラピストとして働きにくいですよね。スーパーバイザーがいないことは、セラピストにもクライエントにもとても危険な状況です。