セラピーの基礎知識

セラピストの仕事の種類(5つの働き方)

1.セラピーの施術

セラピーの施術はセラピストのメインの仕事です。セラピーで人を元気で健康にしたいという思いから、セラピストを目指す人も多いでしょう。

セラピーの種類に関わらず、始めにカウンセリングで話を聞いたあとに、症状にあったセラピーを施すのが一般的です。

セラピストがセラピーを行う場所はセラピーサロンだけではありません。セラピーの需要に柔軟に対応していくことにより、仕事の幅を増やすことができます。

個人サロンでのセラピー

セラピストがセラピーを行う場所として最も多いのが、個人サロンです。自分でサロンを開業したり、知り合いのセラピストと共同でサロンを運営したり、週末だけ場所を借りてセラピーをしているセラピストもいます。

また、保育+セラピー、カフェ+セラピー、美容室+セラピーなど、他の技術と組み合わせてセラピーを取り入れるのもおすすめです。

大手サロンでのセラピー

セラピーサロンやリラクゼーションスペースを経営している企業に雇われるケースです。デパートやスパ、美容コーナーなどで働くセラピストもいます。正社員よりアルバイトとして雇われるケースが多いでしょうか。

病院・施設でのセラピー

病院や高齢者施設などでセラピーを行うケースです。医療とセラピーの連携は今後の課題ですね。高齢者施設などの場合は、はじめはボランティアからセラピーを始めることも少なくありません。

在宅・訪問セラピー

セラピーの依頼があったお宅に訪問セラピーをするケースです。多くの道具を使うセラピーは、持ち運びが大変なので向いていません。

電話・メール・インターネットでのセラピー

話を聞くカウンセリングが中心のセラピーなら、電話やメールでセラピーを行うこともできます。また、ホームページを利用して簡単なセラピーを行うこともできます。

2.スクールの先生

セラピストの仕事はセラピーの施術だけではありません。自分の知識や経験を活かしてセラピーの学校で先生をしたり、自分のサロンでセラピー講座を開くことができます。

新たなセラピストを育てるためのセラピスト養成講座や、自分のためにセラピーを学びたい人に向けた簡単な講座は、常に需要があります。人には”知りたい””学びたい”という素晴らしい欲求があるんですね。

セラピストの「先生」としての働き方には、自宅サロンに併設で講座を開講したり、スクールの講座を担当したり、カルチャーセンターで関連講座を開講するなどの方法があります。

教えることが自分のスキルアップにもつながる

セラピーの知識は詰め込むだけではいけません。自分が得た知識を人にわかりやすく伝えるという作業は、セラピストとしてのスキルアップにもつながります。

人にわかりやすく伝えようとすると、頭の中で知識が整理され、再確認することができます。また、あいまいにしか理解していなかった内容を勉強しなおすことにもつながります。さらに、講座の中では生徒さんに教えているようで、生徒さんから教わることもたくさんあります。

情報はインプットするだけではなく、時々はアウトプットするようにしましょう。これは人に教えるだけでなく、レポートにまとめたり、ブログを書いたりするというアウトプットでも効果的です。

講座はセラピストの貴重な収入源

忘れてはいけないのが、講座はセラピストの貴重な収入源になるという点です。自分でセラピーサロンを開いても、セラピーの施術だけでは経営が難しい状況が多々あります。

スクールや講座はセラピーの施術よりも利益率がいいので、サロンにスクールや養成講座が併設されていることが多いです。

3.講演会やセミナーの仕事

セラピストの仕事で意外と多いのが、セミナーや講演会の依頼です。

セラピーや心理学・対人関係などの知識を活かして、ストレスケアやスキルアップのお話をします。中にはワークショップを通して実際にセラピーを体験してもらい、仕事やプライベートに活かしてもらうこともあります。

講演に呼ばれるのは、企業・公的機関・任意団体など様々ですが、始めは口コミで呼ばれることも多いので、自分がこんなセラピー・活動をやっていると(ちょっと意識して)周りの人に伝えておくといいでしょう。

研修会を企画する側の企業や団体のスタッフさんは、けっこう、研修に来てくれる先生を探すのに苦労しているものです。

講演会やセミナーの報酬

セラピストが講演会やセミナーに呼ばれてもらえる報酬は、規模や時間によってピンキリです。一般に、企業に比べて、公的機関からの報酬は低いようです。

4.セラピーグッズの販売

セラピーの中には、パワーストーンやアロマの精油・キャンドルのように、セラピーグッズが商品化されているものがたくさんあります。

セラピストにとって、グッズの販売が仕事のメインにはならないと思いますが、サロンやネット通販を利用して、自分が推薦できるグッズを販売するのもセラピストの仕事の一つです。

セラピストの知識で買い物をアドバイス

セラピーや健康のブームもあり、セラピストから見るととてもいかがわしいセラピーグッズも多数存在します。

市販に出回っているパワーストーンは、流通過程で負のエネルギーがたまっていることも多いといいます。また、アロマセラピーのグッズなどは種類がたくさんあり、初心者が購入する際には専門家であるセラピストのアドバイスも必要でしょう。

セラピーグッズを買う人が、迷わず、損せず、良いセラピーライフが送れるように、セラピストの知識でアドバイスしてあげましょう。

5.取材や執筆の仕事

セラピストとして活動していると、雑誌や新聞などから取材の依頼がくることがあります。特集記事の中でセラピーを紹介したり、コラムを組んで関連記事を連載したりが中心です。

取材の報酬は0円~数万円と様々です。こういう仕事は広報として割り切った方がいいかもしれません。

電話やメールでの取材では報酬がないことが多く、報酬が発生するのは対面でのインタビューからです。報酬はもらえなくても、取材に協力した雑誌や本を頂けるケースは多いので、必要ならお願いしておきましょう。